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「国連原爆展 in NARA」を開催しました

【2023.11.05 更新】


10月20日、21日に奈良県の橿原文化会館展示室で、「国連原爆展 in NARA」を開催し、401名の方が来場されました。(主催:奈良県生活協同組合連合会・ピースアクションをすすめる会 後援:奈良県・橿原市・奈良県教育委員会・奈良YMCA)

国連原爆展は、日本原水爆被害者団体協議会が、昨年8月にNPT再検討会議にあわせて国連本部内で開催し、会場を訪れた各国政府代表や外交関係者、ニューヨーク市民に感銘を与えました。核兵器がもたらす反人間的な被害とおよそ80年にわたって向きあい続けた被爆者の方々の強いメッセージが込められた展示を身近なところでと奈良で開催することになりました。

会場には、親子、家族、子ども同士、先生と生徒、先生同士など様々な方が訪れ、パネルを熱心に見ながら、語り合う姿が目立ちました。また、会場近くの小学校からは、先生と児童約60名も来場され、子ども同士、先生と子どもで語り合いながら1時間見学されました。「先週広島に行ったが、ゆっくり見られなかった。身近なところでゆっくり見られてよかった」と話されていました。
アンケートには、5歳から90代までの方から感想がよせられました。

パネルは、「破壊と殺りく」「ヒバクシャの生と死」「核の脅威」「国連と被爆者の歩み」「核兵器も戦争もない世界に向かって」の5つのコーナーで、48枚展示しました。あわせて、被爆瓦や被爆者健康手帳、平和の絵本、奈良県内の被爆者の証言集や「被爆証言」DVDの上映コーナーも設置しました。


親子で熱心に仕事帰りに

木戸季市 さん
21日には、木戸季市日本被団協事務局長にお越しいただき、「今、いちばん、伝えたいこと」をテーマにお話ししていただきました。「木戸さんの『命の尊厳』という言葉が印象的でした」「木戸さんのお話を聞くことができて、とても感動しました。教育の話、憲法の話、学生時代の話、どれもわかりやすく情景も浮かびました」との感想が出されていました。
 また、工藤雅子日本被団協事務室長に、国連での原爆展開催の経過と思いを語っていただきました。



1日目の様子が、奈良テレビで放送され「ニューヨークの国連本部で開かれ、市民や各国関係者らから反響を呼んだ国連原爆展で展示されました」と紹介されました。

【参加者の感想・抜粋】

・かなしかった。5歳
・げんばくは関係ない人の命もうばってしまうので、もうげんばくはおとさないでほし  
 い。小学生
・原爆の威力はすさまじかったんだなと思いました。小学生
・いろいろな人が命をうしなってなくなっているんだなーと思いました。小学生
・原爆はすごくこわいものだと知った。来年しゅうがくりょこうでいくのでそっちのほう
 でもみてみたいです。小学生
・戦争をしてはいけないことが深く分かりました。海外の人も一緒に核兵器などつくらな
 い取り組みを手伝ってくれたのがうれしかった。小学生
・写真や文字を読んでこわくなった。小学生
・かなしかったです。せんそうはしちゃだめ(小学生)
・言葉がなくなりました。げんばくのこわさむごさを知りました。小学生
・生々しいものもあったけど、目をそらしてはいけないと思った。たくさんの今まで平和
 のために訴えてきた人たちの思いを引き継いでいかなければいけないし、その思いを実 
 現できるようにしなければいけないと思った。中学生
・原爆については、知っているつもりでも、今回の展示を見て知らないことが多くあるな
 と思った。写真などはほとんど見たことがないものばかりで、原爆の恐ろしさが改めて  
 分かった。貴重な展示を見ることができ、来てよかった。中学生
・たった一発の爆弾で多くの人たちが亡くなったり大けがをしてしまい、輝かしい未来が 
 一瞬で消え去られてしまったことに絶望と悲しみを感じました。お互いに勝つことだけ 
 を望んで同じ地球上にいる人たちと戦いあっていたことに疑問を感じました。しかし、
 それは私が「今」生きていて「戦争は二度としてはいけない」とわかっているから感じ
 ることだと思います。私はそれではいけないと思います。多くの被爆者や平和を祈る人
 たちのように心の底から「平和」を願いしっかり声を上げていかないといけません。私
 はそのような人になりたいです。高校生
・私達の世代はもうドラマでしか触れる機会がなく、どこか他人事のように思ってしまい
 がちです。ですが、やはり当事者の言葉は響くというか心にグサッとくるものがありま
 す。決して忘れず、今日のような機会に学習を続けていきたいです。20代
・写真を見るだけでも涙が出そうでした。親を子を兄弟姉妹を見送る気持ち、とても辛い
 です。生き残ったとしても苦しみが続く。本当に何もかもをうばうものなのだと感じま
 す。あってはいけないもの、原爆とはそういうものだなと強く感じました。30代
・奈良でこのような平和について考える機会があることはすばらしいことです。自分は小
 学校教員で平和学習も行いますが、平和を考える資料や場が少なく困っているのが現状
 です。本日子どもたちにも原爆展の話をし実際に足を運んでいる児童もおり嬉しかった
 です。こういう取り組みが日本中、世界中に広がれば平和の第一歩につながるのかと思
 いました!ありがとうございました!30代
・貴重な資料を見せていただきありがとうございました。すぐ近くで戦争について知れる
 展覧会があり嬉しかったです。子どもたちにもぜひ見てもらいたいと思う内容でした。
 絵本コーナーもよかったです。30代
・小学校の教員です。来週に子どもたちと広島に修学旅行に行きます。子どもたちと平和
 について考えていくなかで、知らないことは悪いことではないけれど、知ろうとしない
 ことはちがうと日本や世界で過去も今も起きた、起きている戦争について、今の自分た
 ちができる限りのことを知っていこうと学習を進めています。その一つとして、この企
 画を知り自分も知りたいと思い来させて頂きました。今日知ったこととまた、子どもた
 ちに届けたいと思います。30代
・核兵器のおそろしさ「人として死ぬことができない、生きることができない」悲しさ、
 くやしさ、怒りは被爆者の方々からしか受け取れないものだと思った。風化しないよう
 に被爆者の方々の思いをつなぐためにこのような活動を続けてくださりありがとうござ
 います。今の世界中で戦争ムードになっているのが怖くて仕方がありません。30代
・子どもの写真 胸がしめつけられるようでした。知らないこととしてほうっておくので
 はなく、自分から学び知っていくこと、これからも続けていこうと思いました。30代
・“確かに訴える続けること”の力強さを感じました。当事者はヒバクシャとされる人た
 ちだけでなく、世の中を作っていく我らひとりひとりである。そう自覚できるような学
 びを子どもたちと共に積み上げていきます。30代
・子供達を広島に連れていかないといけないなと思っていたので、近くで少しみることが
 できてよかったです。戦争の絵本を少しずつ子供達に読んでいこうと思います。30代
・私は、小学校教諭をしています。自分が平和学習を子どもたちに教えるときに、どうし
 ていいか、どう子ども たちに何を伝えればいいか、いつも困ってしまいます。今、生
 きる大人として子どもたちに何ができるか、自分が今日感じたこと見たことを少しでも 
 伝えることができるといいなと思いました。戦争という経験はしていませんが、命の大 
 切さを子どもたちと考えたり、戦争のおそろしさを考えることはできるかなと思いまし
 た。30代
・写真だけでなく、記者や、被爆者、その家族の言葉を知ると、涙が止まらない。ひとの
 人生を一瞬でなくす、幸いにも生きれたとしても亡くなるまで苦しい思いを持って生き
 る。自分自身の心身の痛みだけでなく、家族や知人を失う感情、いろんな感情を持つ、
 原爆でラッキーに幸せになる人はいるのか。誰もいないのではないか。2度と未来永劫
 使ってはならない。30代
・広島の原爆資料館も2回おとずれました。(中学生の時・40代になった時)今もなお世
 界では戦っている地域があります。今回の原爆展に参加させていただき改めて考えさせ 
 られました。原爆犠牲者が少なくなっていく中、今を生きる私たちで戦争について伝え
 ていかなくてはいけないと思いました。国連原爆展は今後も続けていただきたいです。
 40代
・被爆証言は胸が痛くなりました。生き残った人が苦しむなんて。生き残って語ってくだ
 さってありがとうございますと言いたいです。展示は漢字にルビが打ってあるのがよか
 ったです。たくさんの人に見てほしいです。50代
・「みんなが自分の事として本当に考えていかなければいけない」この一言、考え方が
 本当に大切だなと思いました。みんなで声を上げる戦争をおこさせない為に声も上げ続
 けましょう。50代
・おそらく子ども達は初めて見る資料や写真もあったでしょう。少なくともTVや学校で教
 わることよりも衝撃を受けたでしょう。連日TVでの報道の戦争のニュースは他人事の
 様に捉えられているかもしれません。しかし、これは紛れもない事実です。この悲劇を 
 繰り返さない為にも核兵器廃絶活動を絶やさず参加、応援する必要があると思います。
 50代
・世界中にこんなに多くの核兵器があると改めて知り怖くなりました。義母は長崎の
 ヒバクシャ。64才ですい臓ガンで亡くなりましたが、生前、多くは語りませんでした。
 聞くこともはばかられたので、家族の中で、原爆はタブーのままです。50代
・8月下旬に地元で被爆ピアノのリサイタルがあり、同じテーマでしたので立ち寄りまし
 た。国連が平和のために機能しているか怪しいなと思わされる国際情勢に、一人ひとり
 の胸に訴える、このような展示は必要だと思い、拝見させていただきました。50代
・中学校での長崎修学旅行での、事前学習で、原爆に始めて触れた。今回、私の原爆との
 関わりを思い出しました。 その時父から初めて聞いた話。 父方の長男である叔父さん
 が、原爆投下翌日の広島に兵隊として救護に入っていたと。おじさんからも直接話は聞
 きました。 おじさんは92歳まで大往生でしたが、余り進んで話してはくれず。 叔父さ
 んにとっては、辛い記憶かもしれません。それをいつもおもいだし、考えさせられま
 す。被爆国として、もっともっと発信が必要だなと思います。特に、我が子らにも。平
 成生まれの子供達に。50代
・「原爆は人間として死ぬことも生きることもできない」この言葉が写真とDVDの証言
 から強く心に残りました。自分が受けた傷とその後におこった出来事で心に受けた傷ど
 ちらも人の限界を超える痛みですよね。今も地球上で戦争が行われていることによけい
 やるせなさを感じます。次の世代に負の遺産を残してはならない。被爆者の方の勇気あ
 る証言をうけて私たちもあきらめてはいけない。60代
・一点一点の展示パネルが心にささりました。途中あまりのむごさに涙したところもあり
 ました。核兵器を使ったら大変な事になるという事をあらためて確認できた事と、世界
 に核兵器はあってはならないという事をあらためて確信し世の中の人に知ってもらう事
 が必要だと思います。核抑止論をすてて核兵器のない世界を願います。60代
・原爆に倒れた人たちの痛々しい写真から少し希望への写真になったことは良かった。日
 本は核兵器禁止条約に早く批准してほしい。60代
・国連でこれだけの展示がされたのは、意義深いことだが、世界にはまだ多くの核兵器が
 残っていて、抑止力として必要だと思われている。プーチンがおどしの道具に使ってい 
 る。核廃絶こそが人類が生き残る唯一の道だと思われた。(60代)
・開催時間が21時までありがたいです。仕事帰りに寄れました。絵本も原爆・戦争をあつ
 かったものを一度に読めてよかったです。前座さんの「平和は祈るだけでは実現しない
 」この言葉が特に心にのこりました。60代
・本当に悲惨で許し難いです。原爆は無くさないといけないと思います。70代
・原爆は絶対に許すまじ!!写真を見てもDVDを見ても言葉にならなくて、涙 涙 涙で
 たまりませんでした。本当にいつになったら人間同志が闘いをやめるのでしょうか!! 
 80代
・ノーモア ヒバクシャ ノーモアウォァー 中学1年で終戦を迎えました。戦争の悲惨
 さも少しは味わいましたがまだまだ知らなかった事が多いです。90代

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