【2016.05.17 更新】
地域の子どもに料理を無料または安価で提供する「こども食堂」の運営者や関心のある方を対象に参加を呼びかけ、2016年5月17日(月)14:00~16:00 ならコープ本部(奈良市恋の窪1丁目)会議室にて、奈良県生協連主催で「こども食堂交流会」を開催しました。
すでに活動を始めている団体や、これから始めようとしている団体・個人、食材や場所提供などの支援を模索する生協や行政の方など51名が参加されました。
「こども食堂」の取り組みは全国で広がり、奈良でも昨年12月から「こども食堂いかるが」で活動が始まっています。「こども食堂を立ち上げたい」という市民の関心も高く、まずは現状を把握し、関心のある人をつなぐ場として開催しました。
事例報告では「こども食堂いかるが」の代表が「いままでは公民館を借りて土日の昼間に簡単な料理を作って楽しく食べることをしてきたが、本当に困っている子どものために平日の夜に実施し、支援の難しさを感じた。民生委員や行政などと横断的にかかわらないと支援できない。これからこども食堂を開設される方も、場所や資金、人材、行政とのかかわり方など課題は同じ。相談しあえる場が必要だと思う。」と語られました。1回実施した「大和八木こども食堂」や、もうじきプレオープンする「こども食堂かんまき」からも実践報告がありました。
あすなら苑をはじめ県内16か所で高齢者福祉施設を運営する協同福祉会は「サロンなどもすでにあり、すべての施設で場所の提供などの協力はできる」との提案がありました。大学生の学生ボランティアの派遣の可能性や、ならコープから食べられるのに廃棄せざるを得ない食材提供の検討、陶器食器の回収をしているNPOからの食器の提供などの申し出などがありました。県のこども家庭支援の係や奈良市のボランティア担当者、天理市の人権センターなど行政の立場で現状を聞いていただきました。
今後に向け、ネットワークづくりが求められています。
奈良県では交流会は初めての開催となり、マスコミ取材もあり、テレビニュースでも放映されました。
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事例報告「子ども食堂いかるが」代表小田美津子さん |