【2015.06.08 更新】
2015年6月7日(日)やまと会議室(奈良市登大路町)にてNPO法人サークルおてんとさん主催の総会記念講演会が開催され、NPOや生協、行政、大学関係者、技術者、市民など25名の方が参加されました。奈良県生協連は*1温暖化防止ネットワーク関西の構成メンバーとして共催しました。
第1部では「地球温暖化と私たちの暮らしへの影響」【講師:芝本章宏氏(奈良地方気象台 調査官)】、第2部では「*2COP21(パリ)での合意をめざして」【講師:田浦健朗氏(気候ネットワーク)】の講演があり、データからみる温暖化の傾向や市民にできる温暖化防止活動、最新の気候変動の国際交渉の現状や日本の温暖化政策の外国からの評価や求めるべき姿などについてそれぞれの講師からお話がありました。その後、温暖化懐疑論への対応策や奈良県内の気象の変化(特に豪雨)についての質問や、温暖化対策の自治体や市民への働きかけ方についての質問や意見も出され、参加者と講師とでじっくりと質疑応答がされました。
政府のエネルギー・ミックス・電源構成の発表もありましたが、福島の過酷な原発事故を経験したから今だからこそ、電力自由化を2016年に控え、国際的な視点からも市民がさらに学び、意見を発信する必要があることを感じました。
*1 温暖化防止ネットワーク関西:2009年から近畿圏の生協やNPOが温暖化防止活動のために緩やかにつながったネットワークで組織。2009年にはCOP15(コペンハーゲン)に生協やNPOなど41名の代表団を送りました。
*2 COP21:気候変動枠組条約第21回締約国会議
「クライメート・アクション・ナウ!」とは、国内外の市民と連携し、2015年COP21パリ合意の成功をめざすキャンペーンです。歴史的な国際合意の成功に向けて、世界第5位の排出国である日本の役割は大きく、再生可能エネルギーを飛躍させ、省エネルギーを強化し、持続可能で衡平な社会に転換するチャンスでもあると認識し、気候を守るパリ合意のために、今こそ行動をおこそう!と全国のNPOや市民などに行動を呼びかけています。1.パブリックコメントを出そう 2.再生可能エネルギーを選ぼう 3.環境NGO・NPOに参加しよう