【2009.12.22 更新】
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奈良県から3名が元気に参加しました |
奈良県生協連も参加する「温暖化防止COP15ネットワーク関西」から市民生協・大学生協、環境NGO、消費者団体、労働団体など41名が代表団としてCOP15に行って交渉を見まもり、市内でのデモンストレーションや各国政府代表団に合意を求める行動を行ってきました。
奈良県からは中島光さん(奈良県立大)、津田八重子さん(ならコープ)、清水順子さん(サークルおてんとさん)が参加しました。(12月10日~16日 帰国17日)
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国際会議場 |
COP15は、12月7日から18日まで2週間にわたって開催されました。各国政府が地球温暖化への対処のあり方について交渉し、2013年以降の国際的な制度について合意するための会合で、国際社会が地球温暖化問題を対処できるかどうかの重要な分岐点でした。
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各生協の横断幕を持ってコペンハーゲン市内をパレード |
しかし、先進国と途上国の対立が強く、交渉は難航。削減目標を見送り「コペンハーゲンアコード(合意)」を決議でなく、テイクノート(留意)となりました。2℃におさめるための具体策を決められず、具体策は先送りであり、すでに被害が出ているツバルやアフリカはもとより地球環境にとっても事態は深刻なままです。決裂という最悪の事態は回避したものの法的拘束力のないまま課題を多く積み残し閉会しました。
COP15には最多の政府関係者や環境NGOが参加し、14日には参加者が4万人近くなり世界の関心がコペンハーゲンに向けられました。今後、早期に協議を再開し、一刻も早く法的拘束力のある国際枠組みの確立が求められています。また策定されるであろう日本の温暖化政策も大変重要であり、市民力の発揮が一層求められています。
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COP会場でのマータイさんとパンギムン国連総長の講演 |
■僕が見てきたCOP15(奈良県立大学 中島 光さん)
COP15に参加する最終日、会場のベラセンターにて皆さんと一緒にパフォーマンスを行いました。しろくまの帽子をかぶり、「先進国は40%削減を!!」等と書かれたペーパーを持ちながらのパフォーマンスは各国の政府関係者やNGOの関心を引くことができ、日本の市民の声が発信できたと実感しております。
また最終日にはノーベル平和賞を受賞したマータイさんとパン ギムン国連事務総長の講演に参加することができ、マータイさんの「今こそ行動を起こすべきだ!!議論は十分にすんでいる。私も行動を起こす。みなさんと一緒に」に鳥肌が立ったのを今でも覚えています。今回、COP15に参加してみて、私は「今世界がどのように動いているのか」、「世界はどの方向に向かおうとしているのか」肌で感じることができました。我々は地球を守るために行動しているわけではない、我々自身の生活、そして人類を守るために行動しているのである。
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COP会場付近 1トンのCO2を表す気球 |
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海面上昇で危機にさらされる人々を表現したモニュメント |