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第32回奈良県生協大会を開催しました。
地域で安心して暮らし続けるために
~コミュニティナースの活動に学び、地域を元気に!~

【2023.04.15 更新】

第32回奈良県生協大会を開催しました。
地域で安心して暮らし続けるために
~コミュニティナースの活動に学び、地域を元気に!~

3月4日に奈良ロイヤルホテルにおいて、第32回奈良県生協大会を開催しました。生協関係者の他に自治体、社会福祉協議会、医療・福祉分野から115名の参加者がコミュニティナースについて学びあう機会になりました。森宏之生協連会長から安心してくらせる地域づくりの取り組みとしてコミュニティナースの活動に学びたいと思います」と挨拶がありました。ご来賓の水谷勝則奈良県文化・教育・くらし創造部次長からは「コミィニティナースの活動はまさに安心してくらせる地域づくりにつながるものです。ご支援・ご協力をお願いします」とご挨拶がありました。

森宏之会長水谷勝則次長

基調講演 
知っていますか?コミュニティナース
矢田明子(Community Nurse Company株式会社代表取締役)

司会 藤本隼平理事矢野明子さん
父親の死を経験し看護師をめざしました。その時、病院で患者を待つのではなく町の中でおせっかいをやくコミュニティーナーシングという考え方に出会いました。人やまちを元気にしていくコミュニティナースは、職業や資格ではなく実践の在り方です。そこで二つのことに挑戦しました。一つは住民や地域と関係性を築きコミュニティナースの活動をどのように展開するかを具体的に学べる「育成システム」をつくること、二つ目はコミュニティナースを仕事とし、収入を得ながら持続可能な形で継続できるモデルをつくることです。
島根には看護師さんがコミュニティナースのヒントを求めて来られます。答えを教えるのではなく実践事例をもとに学ぶ講座を設けることにしました。2016年から開始し、全国で1,100人の修了生が各地域で活動されています。2022年から看護テキストにこの活動が掲載されるようになりました。
奈良県職員が島根に見学に来られたことが、奈良県との出会いです。2017年に初めて「奥大和コミュニティナース養成講座」を開設され、現在県内8市町村で8名が活動をされています。奈良県は、自治体では全国で最初にコミュニティナース育成に取り組まれ「コミュニティナースと言えば奈良!」と言われる学びの聖地を目指しておられます。島根から広げきれなかった取り組みが奈良から全国に広がっています。

クロストーク
奈良がコミュニティナースの聖地になる
~コミュニティナースの聖地に奈良がなるには~


米田次長梅本さん

吉田さん会場の様子
登壇者
矢田明子さん(司会)
米田学知事公室次長(奥大和移住・交流推進担当)
梅本久美子さん(コミュニティナース 川上村)
吉田由香生協連理事(市民生活協同組合ならコープ理事長)
○米田さん
県内19市町村を奥大和と呼び、その面積は8割に人口は1割と過疎が進行しています。10年前から移住交流推進室で移住推進に取り組んできましたが、島根で矢田さんからコミュニティナースの取り組みをお聞きし、奈良県内19市町村を矢田さんと3日間で訪問しました。最初はなかなか理解されなかった中で川上村村長が「一番やりたかったことだ」と感動され翌月にはコミュニティナースを導入されたのが最初です。
○梅本さん
病院で看護師や訪問看護をしていましたが、病院・施設で亡くなる方がほとんどです。自分の住み慣れた地域で家族と一緒に過ごせる時間に関われる地域看護に感銘し、川上村村長からお声がけいただき川上村に戻りました。川一般社団法人かわかみらいふ(川上村北和田)で村内を巡回している移動販売車に同行し、住民さんの見守り、健康づくりを支援しています。住民さんの情報をみんなが日報に記入し、私が気になる情報を必要な機関へつなぐ役割を担っています。
○吉田さん
 ならコープの「2030年ありたい姿」では「学び、体感し、広め、伝え合うこと」を事業と活動の柱にしています。下市ステーションでは地域に開かれたコミュニティの拠点になっています。また奈良県医療福祉生協では「笑顔でつながりチャレンジ2022」で健康づくりにつながることで「くらしの中で笑顔の種を探しましょう」と呼びかけています。組合員活動による学びあいや教えあいだけでなく各地域で生活を営んでいる組合員の知恵やキーパーソンとつながって行きたいと思います。
会場からの発言を基に登壇者とで活発にトークが進みました(主な発言要約)
・「おせっかいクラブ」(仮称)が必要な時代です。ちょっとしたおせっかいで若い人たちの子育て・虐待などの問題解決の機会になるのではないか。おせっかいはネガティブではなく本来の良さである相手を思って一歩踏み出すきかっけになる。日本中が心の過疎状態にありなか、体・心を使っておせっかいを広げコミュニティナースと共におせっかいの相乗りを広めて行きましょう。
・少子高齢化が進む中で、行政や医療制度だけでは手の届かない、コミュニティ機能やまちの人との関係づくりがますます重要になってきます。この活動が全国の津々浦々まで広がり安心してくらせる社会になればと思います。
奥野裕和生協連副会長から「2030年ビジョン 学び・気づき・つながりあい~笑顔あふれる地域共生社会づくりの実現のために私たちに出来ることは何かを考えて取り組みを進めてまいります」との閉会の挨拶がありました。
閉会後も、矢田さんやクロストーク登壇者、参加者同士で活発に交流がされました。

アンケートより(一部)
○「コミュニティナース」という言葉、初めて聞きました。「健康おせっかい」がある社会、本当に大事だと思います。人と人とのつながり最近は気薄です。その中でこの活動は重要です。医者でもなく、看護士でもなく地域の方又私たちができる活動なのですね。若い人から高齢者まで安心して暮らせる地域になれるように、これからもこの活動が全国に広がっていけばと思います。
○地域で安心して暮らせるために必要なおせっかいだと思いました。コミュニティナースのマインドが広がることで安心して暮らせる未来が広がるように思いました。みんなで創り上げるものというところが一番心に残りました。自分にできるところから取り組んでいきたいです。憧れのコミュニティナースの働き方をしていけたらと思います。
○はじめて聴く内容でしたが、すばらしい取り組みであり、しかも全国でどんどん広がっていると聞き、衝撃です。奈良がその学びの聖地となっていることに誇りと感じますが、長年の生協の取り組みや地域の活動が、きっとベースにあるのだと思います。健康に加え、介護や家計の問題、防災や防犯や消費者被害の防止、全てが地域の人のつながりの中で緩和したり解決したりするものだと思うので、住民それぞれができる事を少しずつ担って協力していければいいと思いました。



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