【2014.01.24 更新】
1月18日に、奈良商工会議所5階大ホールにて、奈良県生協大会「地域共生社会を求めて~森、水、エネルギー そして人のきずな~」を開催し、生協の組合員や市民など148人が参加しました。
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奈良県くらし創造部 影山清部長 |
ご来賓の、奈良県くらし創造部部長影山清様からご挨拶を頂きました。また、川上村 栗山忠
昭村長、賀川記念館館長 賀川督明氏、奈良県農業協同組合中央会 浅井眞人専務理事をはじめ、市町村行政の皆様、県内及び近畿圏内の諸団体の皆様にご臨席を頂きました。十津川村更谷慈禧村長、奈良県農業協同組合中央会永田正利会長からメッセージ・祝電を頂戴しました。
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基調講演 栗本昭氏 |
初めに生協総研主任研究員の栗本昭氏より、「地域づくりと協同組合の可能性」をテーマに生協が地域社会にかかわることの意味や今日の地域社会の姿とそれに対して生協がどのように取り組んでいるかを紹介されました。生協が取り組むべき領域として地域包括ケアシステム、生活困窮者自立支援、再生可能エネルギーを提案されました。地域の共生を進めるには、ささえる側の力をつけること、またNPOや行政など様々な主体との協働ですすめることが大切であると話されました。
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吉野町小水力利用推進協議会 岸田かおる氏 |
次に「エコでヒューマンな自立できる村づくり」をテーマに、吉野町小水力利用推進協議会の岸田かおる氏より、吉野町殿川地区の集会所での、側溝のような小さな河川で2~10w出力の水車によるHUBダイナモ発電により、外灯を灯すなどの普及活動の様子が報告されました。小さな灯が新しい可能性を開き、地域の共有財産としての小水力発電と人のつながりネットワーク、各地区のピコ発電や農林水産品がソーシャルな価値を創造していきます。今後、吉野協議会へと地域を越え、世代を超えた新たなコミュニティの創出を求めていきたいと話されました。
トークコーナーでは、吉野町北岡篤町長から「新エネルギーのまち吉野町」を目指しての取り組みについて、奈良県森林組合連合会の山本陽一会長からは森林の多面的機能について、近畿労働金庫の法橋聡部長より社会貢献預金「すまいる」での災害復興支援(十津川道普請)について、奈良教育大学生協学生委員の松本顕良氏、喜多彩乃氏より「なんゆう祭」に参加した際に感じた災害の大きさと人のきずなの強さと吉野地域に対する思いを、ならコープの紙森美保氏からはなんゆう祭で出会った人々のお話を中心に「共に暮らすこと」について、報告がありました。会場から、川上村栗山忠昭村長が「なんゆう祭協力へのお礼と人の絆の大切さ」について、賀川記念館賀川督明館長が「5月の協同シンポジウムで提起した『永住できる奈良づくり』に向けての取り組みが協働の力でますます進むことへの期待」について発言されました。
参加者からは、「地域共生社会づくりにおける生協の役割と可能性」「吉野地域での活発な取り組みと熱い想いに対する感動と今後への期待」「人のつながりが地域をつくることへの感動」など多くの感想をいただきました。
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吉野町 北岡篤町長 | 奈良県森林組合連合会 山本陽一会長 |
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近畿労働金庫 法橋聡部長 | 奈良教育大学生協 喜多彩乃さん |
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奈良教育大学生協 松本顕良さん | ならコープ 紙森美保さん |
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川上村 栗山忠昭村長 | 賀川記念館 賀川督明館長 |