【2024.10.16 更新】
日本原水爆被害者団体がノーベル平和賞受賞へのメッセージ
2024年10月
日本原水爆被害者団体がノーベル平和賞を受賞!!
奈良県生活協同組合連合会
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、2024年度のノーベル平和賞を受賞されました。心よりお喜び申し上げます。
核兵器のない世界の実現に尽力され、核兵器が二度と使われてはならないことを、証言を通じて示されてきたことが全世界に認められました。世界に対する強力なメッセージだと思います。
日本被団協は、「人類は私たちの犠牲と苦難をまたふたたび繰り返してはなりません」と結成宣言で世界に訴えられました。その後68年にわたって核兵器廃絶を願う被爆者の声や、原爆被害の実相、核兵器の非人道性を世界に発信し続けられてきた地道な活動に心から敬意を表します。
ロシアはウクライナでの核使用を明言するなど、核兵器が実際に使われる懸念が、かつて無いほど高まっています。
唯一の戦争被爆国である日本の政府は、核兵器禁止条約に背を向け締約国会議へのオブザーバー参加さえも拒否しています。さらには、「核の共有」についても言及しています。
このような中で、被爆・終戦80年を前に、日本被団協がノーベル平和賞を受賞されたことは、核兵器廃絶の取り組みの大きな力となります。そして、被爆者をはじめ核兵器の廃絶を願う人々を大きく励ますものとなります。
10月12日の日本被団協の記者会見では、「これまで核兵器が使われなかった。核の抑止ではなく、私たちの行動こそが抑止力だ」と力強く語られました。
わたしたち生活協同組合は、「平和とよりよい生活のために」をスローガンに、「核兵器のない世界」をめざして、組合員ともに取り組んできました。
今回の受賞を私たちも心から喜び、日本被団協が受賞された理由から学び、今後益々、生協はじめ多くの団体や国民とともに核兵器廃絶の取り組みをすすめます。戦争も核兵器もない世界を願い、若い世代とともに被爆の実相とメッセージの継承にも尽力して参りたいと思います。
以上
日本生協連は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞にあたり談話を発表。