【2017.06.22 更新】
6月11日(日)奈良教育大学、奈良女子大学、奈良県立大生協の学生委員さんたち7名の実行委員会により、「奈良の過去(戦争との関わり)を知り考えるとともに、他の参加者との交流を通して自分の考えを深め、そしてこれから自分たちがどう行動していくべきなのかを考える」場として「Peace Now! 奈良2017」が開催されました。3大学の学生委員等46名とならコープや奈良県生協連から8名が参加しました。
朝9時に奈良教育大生協の食堂に集合。実行委員長の長久実由さんが、「平和問題は決して広島や長崎や沖縄だけの遠い問題ではない。平和を身近なものに感じてほしい」と呼びかけました。
「アイスブレーキング」のあと、6班に分かれ奈良聯隊のあった奈良教育大構内の弾薬庫、奈良公園、奈良女子大学構内奉安殿や奈良県立大学周辺など日頃は見落としている戦争遺跡を回りながら、戦争や平和について考えました。各戦争遺跡のところでは各班のグループリーダーが前日に、奈良の戦争遺跡に詳しい歴史教育者協議会会員の吉川好胤先生から、それぞれの遺跡について学んだことを熱心に説明しました。
| |
「私たちは戦争体験者から直接話が聞ける最後の世代」「戦争や平和について身近なものに感じてほしい」と話す長久実行委員長 | 奈良教育大構内に今も残る元奈良聯隊の弾薬庫 |
| |
奈良聯隊跡記念碑。 (現在の奈良地方法務局敷地内)
| 奈良女子大構内に今も残る奉安殿。天皇皇后の写真と教育勅語が納められていた。 |
| |
奈良県立大学の近くにある、奈良で初めての空襲で亡くなった女の子を供養するために集められたお地蔵さん | 戦争体験を語る鈴木知英子さん |
終点の奈良県立大生協で昼食交流後、県内在住の鈴木知英子さんから「戦争は他人事ではない」というテーマで、戦争体験を聞きました。
王寺で子どもの頃、飛行機から打たれた時の鈴木さんの体験の話は、70年以上を経ても大変生々しい記憶でした。鈴木さんは、「戦争を知らない世代だといわないで、戦争の本質を正しく知って正しく伝えてほしい」と話されました。
その後、班に分かれ「ワールドカフェ」形式で、今日一日通じて感じたことや大切だと思ったことや疑問、さらに知りたいことやこれからやりたいことをじっくり話し合い共有しました。その後、平和な社会形成をめざし政治にかかわっていこうとする意識を高め、相手の想いを知り自分の想いを伝えようと「コンセンサスゲーム」を行いました。感想交流もあり、夕方6時過ぎまで、熱心に話し合いました。